売れ筋が一目瞭然!パン屋さんのための顧客データ分析入門
POSデータやLINEの情報を使って売れ筋商品や購買パターンを分析。データを活かした品揃え改善と販促の具体的な方法を解説します。
「なんとなく」の経営から脱却する
パン屋さんの経営では「あのパンは最近よく出ている気がする」「土曜日は混んでいる印象」のように、感覚で判断していることが少なくありません。しかし、データを使えばその感覚が正しいのかどうかを確認でき、より精度の高い意思決定ができます。難しい統計の知識は不要。日々の売上記録を少し工夫するだけで、売れ筋や顧客の傾向が見えてきます。
まずはPOSデータから宝の山を掘り起こす
田辺さん、データ分析って聞くと身構えてしまうんですが、パン屋さんでも本当にできるんですか?
できます。しかも大げさなシステムは不要です。iPadレジやPOSレジを使っている店舗なら、すでに宝の山が眠っています。まず見るべきは「商品別の売上ランキング」。月間で並べてみると、トップ5の商品が全体売上の30〜40%を占めていることが多い。この「稼ぎ頭」のパンは絶対に品切れさせてはいけません。
逆に、あまり売れていない商品も分かりますよね。
そうです。売れ筋ワースト5も重要です。材料費と製造時間をかけているのに売れないパンがあれば、メニューから外すか改良するかの判断材料になります。ただし「種類が豊富に見える」ことも来店動機になるので、単純に切ればいいわけではない。「売上は低いけど来店のきっかけになっている目玉商品」もあるので、データと現場の肌感覚の両方で判断しましょう。
時間帯・曜日別の分析で品出しを最適化
時間帯別のデータも活用できますか?
非常に効果的です。例えば「カレーパンは12時〜13時に集中して売れる」と分かれば、11時半に焼き上がるよう逆算して仕込める。「クロワッサンは開店直後の9時台が最も売れる」なら、開店に合わせて焼きたてを並べる。時間帯に合わせた品出しで、焼きたてを求めるお客さんの満足度が上がり、廃棄ロスも減ります。
曜日別のデータはどう活かせますか?
曜日で見ると、平日と休日で売れるパンの傾向が違うことがよくあります。平日はサンドイッチや総菜パンなど「ランチ替わり」が強く、休日はクロワッサンやデニッシュなど「贅沢系」が伸びる。この傾向に合わせて曜日ごとの製造比率を変えるだけで、売上が10〜15%アップした事例があります。
LINE友だちのデータで販促を精密化
POS以外にもデータを集められる場所はありますか?
LINE公式アカウントの友だちデータです。僕がLINE活用を10年以上支援してきた中で、最も見落とされがちなのがこのデータの活用です。友だちの属性(年代・性別)、メッセージの開封率、クーポンの利用率。これらを分析すると「30代女性は季節限定クーポンの反応が良い」「50代男性は食パンの取り置き予約が多い」といった傾向が分かる。
そのデータを使って配信を変えるということですか?
そうです。全員に同じメッセージを送るより、属性や行動に合わせた配信の方が反応率は2〜3倍高くなります。ツールLやツールEでもセグメント配信は可能ですが、ToolsBoxなら友だちの行動データ(どのメッセージを開封したか、どのクーポンを使ったか)を自動でタグ付けし、そのタグに基づいた配信が施策テンプレートから簡単に設定できます。データに基づいた販促を始めることで、感覚頼りの経営から一歩抜け出せます。月額¥0から試せるので、まずはLINEの配信データの確認から始めてみてください。
まとめ
パン屋さんのデータ分析で押さえるべきポイントです。
- 商品別売上ランキングのトップ5とワースト5を把握し、品揃えと製造量を最適化する
- 時間帯別の売上データから焼き上がり時間を逆算し、焼きたてのタイミングを来客ピークに合わせる
- 平日は総菜パン、休日は贅沢系パンなど、曜日別の売れ筋傾向に合わせて製造比率を調整する
- LINE友だちの属性や行動データを分析し、ターゲットに合わせたセグメント配信で反応率を高める
- データと現場の肌感覚の両方を使い、「なんとなく」の経営から精度の高い意思決定へ移行する
田辺一雄
ToolsBox代表