ポイントカードはもう古い?最新ロイヤリティプログラムの設計法
デジタル時代の新しい顧客囲い込み戦略を解説。ゲーミフィケーションやティア制度を活用したエンゲージメントを高める仕組みづくり。
紙のポイントカードが機能しなくなった理由
「10回来店でドリンク1杯無料」――この紙のポイントカードは、長年店舗ビジネスの定番施策でした。しかし最近では、財布を持ち歩かない人が増え、紙のカードを忘れる・なくすが当たり前に。さらにポイント制度が当たり前になりすぎて、差別化要因にならなくなっています。今、必要なのはデジタル化とゲーミフィケーションを取り入れた「次世代のロイヤリティプログラム」です。
デジタル化の第一歩はLINEで始める
田辺さん、ポイントカードって私も財布に入れっぱなしで、気づいたら有効期限切れってことがよくありました。
お客さまの多くがそうなんです。だからまずやるべきは「ポイントカードのデジタル移行」。LINEのリッチメニュー上にポイント確認ボタンを置けば、お客さまはいつでもスマホで残ポイントを確認できる。カードの忘れや紛失がなくなるだけで、利用率が倍以上に跳ね上がります。
デジタル化するだけで効果があるんですね。でもそれだけでは他店と差がつかなくないですか?
おっしゃる通り。だから次のステップが重要です。従来の「○回来店で○○無料」に加えて、ティア(ランク)制度を導入する。例えばブロンズ・シルバー・ゴールドの3段階を設定して、ランクが上がるほど特典が豪華になる。「あと2回でゴールドになれる」という達成感がリピートの強力な動機になります。
ゲーミフィケーションで「楽しさ」を加える
ティア制度以外に、お客さまのモチベーションを上げる工夫はありますか?
ゲーミフィケーションの要素を取り入れるのが効果的です。例えば「スタンプラリー形式」で来店ごとにデジタルスタンプが貯まる。「月間チャレンジ」として「今月3回来店で限定メニュー解放」など、達成感のある目標を設定する。人は「あと少しで達成できる」状態に強いモチベーションを感じるんです。
ツールLやツールEでもスタンプカード機能がありますよね。ToolsBoxとの違いは何ですか?
ツールLやツールEのスタンプカードは基本的に「貯めて交換する」だけの機能です。ToolsBoxはスタンプカードに加えて、ティア昇格時の自動メッセージ配信、ランク別のリッチメニュー切り替え、チャレンジ達成時の自動特典付与まで一気通貫で設計できます。月額¥9,800のスタンダードプランからティア機能が使えますが、基本のスタンプカード機能は月額¥0のフリープランから利用可能です。
紙のポイントカードからいきなり全部変えるのは大変ですが、まずデジタル化から始めて、段階的にティアやゲーミフィケーションを追加していくのが良さそうですね!
まとめ
次世代ロイヤリティプログラムの設計ポイントを整理します。
- 紙のポイントカードをLINE上のデジタルカードに移行し、忘れ・紛失問題を解消
- ティア(ランク)制度でブロンズ・シルバー・ゴールドの昇格体験を設計し、リピート動機を強化
- スタンプラリーや月間チャレンジなどゲーミフィケーション要素で「楽しさ」を加える
- ランク別のメッセージ配信やリッチメニュー切り替えで、一人ひとりに最適な体験を自動提供
田辺一雄
ToolsBox代表