値上げしても患者が減らない!整骨院の料金設定戦略
整骨院の適正な料金設定方法を解説。競合分析や付加価値の見せ方、料金改定の告知方法など、患者離れを防ぎながら収益性を高める価格戦略を紹介します。
整骨院の料金設定、なんとなくで決めていませんか?
「周りの院と同じくらいの料金にしておけば大丈夫」——そう考えて料金設定をしている整骨院は少なくありません。しかし物価上昇やスタッフの人件費増加が続く中で、適正な料金設定は経営の持続性に直結する重要な課題です。今回は、値上げしても患者さんが離れない料金戦略について、田辺と倉内が掘り下げます。
値上げが怖い本当の理由
田辺さん、整骨院の先生方から「値上げしたいけど患者さんが減りそうで怖い」ってよく聞くんですけど、実際のところどうなんですか?
結論から言うと、正しいやり方で値上げすれば患者数は大きく減りません。むしろ値上げできないまま経営が苦しくなって、サービスの質が落ちるほうがよっぽど患者離れにつながります。
それは意外…でもないかも。私もアパレル時代に安売りし過ぎてブランド価値が下がった経験がありますから。
大事なのは「なぜ値上げするのか」を患者さんにきちんと伝えること。そして値上げ前に「この院に通い続ける価値がある」と感じてもらう関係を作っておくことなんです。ここでLINEの活用が効いてきます。
料金改定を成功させるステップ
具体的にはどういう手順で進めればいいんでしょう?
3ステップで考えるといいですね。まず第1に、値上げの2〜3ヶ月前から患者教育コンテンツを強化する。院の技術力や専門性が伝わる情報をLINEで定期配信して、「ここは他と違う」と感じてもらう下地を作ります。
前回の記事で話した患者教育がここでも活きるんですね。
そうなんです。第2に、料金改定の告知は一斉配信ではなく、来院頻度の高い常連さんには個別に丁寧に伝える。ToolsBoxのタグ機能で「月2回以上来院」の患者さんをセグメントして、個別メッセージを送るのが効果的です。第3に、改定と同時に何か付加価値を追加する。たとえば施術後のセルフケア動画を提供するとか、LINE限定の健康相談に対応するとか。
値段が上がるけど、もらえる価値も上がるなら納得しやすいですよね。
料金設定の具体的な考え方
料金の決め方で一番やってはいけないのが「近隣の競合に合わせるだけ」というやり方です。それだと全員がお互いを見て値段を下げ合う消耗戦になります。
じゃあどう決めればいいんですか?
まず自院の1時間あたりの施術コストを正確に計算する。家賃、人件費、材料費を含めた「損益分岐点」を把握した上で、目標利益率を載せる。その上で、自費メニューは「効果と専門性」で差別化して、価格の根拠を患者さんに説明できるようにしておく。ToolsBoxのリッチメニューを使えば、各メニューの詳細説明ページにワンタップでアクセスできるようにもできますよ。
なるほど、価格を「見える化」することで、患者さん自身が納得して選べるようになるんですね。
まとめ:値上げを成功させる3つの鍵
整骨院の料金設定で大切なポイントをまとめます。
- 値上げの前に「価値の伝達」を徹底する:LINEでの患者教育コンテンツ配信で、院の専門性と技術力を日頃から伝えておくことが最大の準備です。
- 常連患者には個別対応で丁寧に伝える:一斉配信ではなく、来院頻度に応じたセグメント配信で、一人ひとりに向き合う姿勢を見せましょう。
- 値上げと同時に付加価値を追加する:価格だけが上がるのではなく、サービスの質も向上していることを実感できる施策をセットで実施しましょう。
田辺一雄
ToolsBox代表